ドラムに欠かせないテクニックが
「テンポキープ」です。
でも上手くいかずに
走ったり、モタったり(遅くなったり)しますよね。
「ライブで緊張して走った!」
「曲と合わせて練習していると、自分がどんどん遅くなる!」
なんて悩む方も多いです。
演奏がズレづらくなるコツを、ドラム講師がふわっと書いていきます。
では行きましょー!
曲を聴けてないかも
ドラムパターンが難しかったり、フィルが細かったりして、
ドラムを叩く事にいっぱいいっぱいになっていませんか?
そういう時、「曲を聴いているつもりで、聴けてない」なんて場合があります。
音は聞こえているんですが、
「右から左へ出て行ってしまう」状態とでもいいましょうか。
バンド練で「ごめ〜ん、今の歌詞間違えた〜」
なんてボーカルに言われても「え?気がつかなかった」なんて事、ありませんか?
それです。
ドラムの事だけ考えてしまっていると、この状態になります。
このビートを「何回」叩いて・・・
次の「このフィル」がここに入って・・・
ビートが変わってから「〇〇回」叩いて・・・
なんて考え方になっている人は、曲を覚えているのではなく、
「ドラムパターン」を覚えているだけかもしれません。
周りの音が良く聞こえていないので、ズレて走ったりモタったり。
ドラムの事しか考えていないと、自分の「ズレ」に気付きにくくなります。
ドラムも「演奏の一部」ですから、もう少し視野を広げましょう。
「曲を聴く」意識を少し持ってみてください。
叩きながら歌えるぐらいにするといい
「曲を聴くって言われてもピンとこない」かもしれません。
個人的にオススメでわかりやすいのが
「頭の中でボーカルと一緒に歌う」です。
実際に口に出して歌うのはすんごい難しいので、
「頭の中」で大丈夫です。
可能であれば歌詞まで覚えられるといいですが、
「叩く」と「歌う」を同時に考えなきゃいけないので、
頭の中は大忙し!結構大変です。
なので、慣れるまでは
「ラララ」とか「フフフ〜ン」とか、鼻歌程度でも構いません。
メロディラインがわかるぐらいでいいです。
歌えるという事は「曲も良く聴けてる」事に繋がるので、
「ドラムだけ!」にならなくなってきます。
「一緒に『演奏』」するのがコツです。
歌が無い「他パートのソロ」なども同様で、
目立っている音が「こんなフレーズだったな」が
分かるぐらい聴けるといいと思います。
他パートまでしっかり聞こえていると
「お、あいつ今間違ったな(笑)」
なんて楽しみ方も出来ます(=゚ω゚)ノ
他パートの走り、モタりについていかない
これは少し上級者向けですが、
「曲」全体が聞こえるようになってからも気をつけたいポイントがあります。
もしかしたらテンポが揺れるのは
「ズレたきっかけは自分じゃ無い」かもしれません。
よくあるのは
「イントロは良かったんだけど、歌の入りでボーカルがテンポ遅れた」
「ギターソロでギタリストが張り切って速くなった」
みたいなケース。
他のパートさんが「きっかけ」を作ってしまう事もあります。
しかしドラマーさんは
「そのきっかけについていかないように」しないといけません。
「〇〇が遅くなったから一緒に遅くなっちゃった・・・」
ではなく、
「お、〇〇少しモタり気味だな・・・戻ってこーい!」
がドラマーの役割。
戻れるように引っ張ってあげましょう。
誰かのズレに気づいたら、
元々のテンポを「自信を持ってキープ」する事。
しっかりキープしていれば、他のパートさんも元のテンポに戻って来やすいです。
ズレについていくと、元に戻れなくなります。
曲のリズムキープはドラムが肝心。
「〇〇がズレたからいけないんだ・・・」と誰かのせいにしないで、
「もし何かあったら自分がどうにかする」ように演奏できるといいですね!
まとめ
演奏しながら周りの音もしっかり聞くのって意外と難しいんですが、
「ドラムの事だけ」になると走ったりモタったりしやすいので、
・周りの音も良く聞く
・一緒に歌うぐらいの気持ち
で演奏してみてください。
さらに
・他パートのリズムの揺れ
まで意識できると、かっこいいドラマーになれますよ!
ではまた!(=゚ω゚)ノ