スタジオやライブハウスで、よく割れたシンバルを見かけます。
とあるドラマーの友人と
「シンバルは消耗品か?否か?」
なんて話をします。
毎回平行線で終わるのですが・・・
( ;´Д`)
ドラム講師がふわっと考えていきます。
ではいきましょー!
私は消耗品じゃない派です
友人は「シンバルは消耗品!割ってなんぼだ!」みたいな事をいうのですが、
私はそうは思いません。
ちなみに両方ともロックドラマーです。
もちろん、シンバルも金属ですから、
割れる可能性はあります。
長年使えば金属疲労もするでしょうし、運が悪ければ割れる事はあると思います。
現在ドラム歴25年ぐらいですが、
私は運良く、今のところ割れたことはありません。
運が悪いといつか割れる日が来るかもとは思いますが、割らないようには叩いてます。
別にビビって優しく叩いてるわけではありません。
音量は出してますし、バンバン振り抜いてます。
「割る」のは違う
割れることがあるのはわかるので、厳密に言うと消耗品かもしれませんが、
「割れる」と「割る」は違うと思ってます。
しっかり力を抜いて鳴らしていて「割れる」なら仕方ないと思いますが、力任せにぶっ叩いて「割る」のはいただけません。
壊れるから消耗品というのであれば、何でも消耗品になってしまいます。
車に例えましょう。
同じ車を買った二人がいるとします。
1、 片方は「普通に」乗ります。
通勤や、買い物、ちょっとした旅行などで使い、
特に車に無理させることはしません。
たまにメンテナンスもします。
多分壊れる時は、「運が悪いか、寿命」です。
2、 もう片方は「荒っぽく」乗ります。
急発進、急停止もするし、何なら峠も攻めます。
タコメーターがレッドゾーンまで回ることもしばしば。
メンテナンスなんかしません。
多分壊れる時は、「無理が祟って」ではないでしょうか。
1と2、どっちが早く壊れますか?
圧倒的に2の方だと思います。
壊れたと言うか、「壊した」です。
車って消耗品ですか?私は違うと思います。
確かに同じ車を一生乗れるものではないですが、
大事にしてれば長く使えますよね。
シンバルも一緒です。
もしかしたら一生は使えないかもしれませんが、無理に力で叩かなければ長く使えます。
どうにも友人は
「力任せにぶっ叩いて割れるのはもう仕方ない!だから消耗品!」
みたいな言い分なのですが、それだと割らないように努力をしてないように思います。
どっちかというと「割にかかってる」気がします。
割らないように気をつけて「割れちゃう」のは諦めもつきますが、割れること前提で叩いて「割る」のは・・・( ゚д゚)
割るなら自分のシンバルで
ただ、その友人の叩き方を否定する気はないんです。
私には無い、かっこいいドラム叩きます。
友人は「自分で購入したシンバルを割ってる」んです。
これなら私は文句言えません。
だって自分の楽器をどう扱うかは、その人の自由です。
しかも割れたらまた新しいシンバルを購入しているので、出費覚悟で割ってます。
誰にも迷惑がかかっていないんです。
痛むのは財布ですね。
ただ、スタジオやライブハウスに置いてあるシンバルを、力任せに叩いて割るのは反対です。
割れたら弁償するのであれば構わないと思いますが・・・。
スタジオやライブハウスの悩みの種の一つは、シンバルを割られる事です。
ひどい話だと、「シンバル新しくしたその日に割れた」なんて話も聞きます。
そこそこのシンバルだと一枚数万円しますので、
数万円がたったの1日でダメになってたら、経営が成り立ちません。
シンバルは一度割れると、もう直せないんです。
割れたら音が鳴りきらないですし、割れた部分を加工してももう元通りの音は出ません。
お店側は割れたシンバルをそのままにしておいて、評判が悪くなっても困ります。
でも、1日で割れたらと思うと変えたくない・・・
なんて負のスパイラルに。
誰も幸せになりません。
ドラムセットを借りる側は、「壊さないように叩く技術を身につける」のも大切です。
今までにスタジオなどで、シンバルを数回割ったことがある方は、
もしかしたら叩き方から見つめなおした方がいいかもしれません。
力任せに叩いてれば「割れる」のは当然です。
こちらの記事を参考にしてみてください。
シンバルが割れてもいいと思ってる方は、
自分でシンバルを持ち込みましょう(=゚ω゚)ノ
まとめ
個人的にはシンバルは消耗品では無いと思ってます。
形あるものはいつか壊れるので、運悪く「割れる」ことはありますが、
割れるように叩いて「割る」のは違います。
力任せに叩かなければ、まず割れることはありません。
ぶっ叩いて割るなら、自分のシンバルを。
それなら誰も文句言いません。
借りる場合は割らない技術を身につけましょう。
上達にも繋がります。
シンバルも楽器です。
叩くではなく、しっかり鳴らすように意識すると、
長持ちしますよ!
ではまた!(=゚ω゚)ノ