ドラムを練習していくと
「カッコいいフレーズを覚えた!」
「難しいフィルが叩けるようになってきた!」
なんて経験をしていきます。
自分の上達を実感できて、嬉しいですよね!
でも、そのフィルが本番だとバタバタしちゃって・・・
なんて方は多いです。
せっかく覚えたそのフィルを、もっとカッコよくなるように、
ドラム講師がふわっと考えます。
ではいきましょー!
フィルばかり練習していませんか?
どんどん上達してきて叩けるようになってくると、
ついついやりがちなのか
「フィルばっかり練習する」事。
あんなフィルもやりたい!
こんなフィルもやってみたい!なんて、
私も身に覚えがあります。
だって「フィル」って、楽しいんです!
リズムの組み合わせが難しかったり、
楽器の組み合わせだったり、
ハイハットを途中で開いたり閉じたり。
出来た時の嬉しさ、楽しさがありますよね。
楽しい練習なので、ついついフィルだけ練習時がち。
それだと、せっかくのフィルが生きてきません。
ビートの大切さを知ろう
曲の練習をしている時、フィルとビートの割合を考えたことはありますか?
曲、ジャンルにもよりますが、
ビートの方が大半を占めています。
ビート9割、フィル1割と言っても過言ではありません。
フィル10割なんてことになったら、それはもうドラムソロですね
((((;゚Д゚)))))))
曲としては成り立たないかと思います。
一般的にはフィルが多くても3割ぐらいではないでしょうか。
てことは、ビートが7割です。
曲の70%〜90%がビートで構成されているんです。
「ビートしか叩かない曲」、なんてものあったりします。
ビートだけでも曲は成り立つのですが、
フィルだけだと成り立たないんです。
演奏するにあたって、「ビート」ってとても大切なものなんです。
フィルももちろん大切なものなんですが、
ビートについてもしっかり考えていきましょう。
そのビート、本当に叩けていますか?
例えばオーソドックスな8ビートパターン。
音で表現すると
「ド、ツ、タ、ツ、ド、ド、タ、ツ」なんて音が出るやつです。
ロック、ポップスでは王道パターンですね。
「知ってる知ってる!叩けるよー!」
なんて方も多いと思います。
このパターンを例に考えていきましょう。
ビートって同じことを繰り返すことが多いですよね。
上記のパターンをしばらく続けてから、
キリのいいところでフィルが入ったりします。
ビートパターンって、最初覚えるのは苦労するんです。
だって、日常生活でまず出てこない動きをしますからね。
苦労して当然なんです。
ですが慣れてくると、
同じことは「なんとなく動かせちゃう」という特性もあります。
最初は「なんとなく」でいいのですが、
慣れてきたらもう少し細かいところに気を割いていきましょう。
同じビートでも、
「なんとなく出来てるビート」と
「しっかり細かいところまで練習したビート」
は聞こえ方が全然違います。
細かいところは例えば、
・ハイハットとスネアのタイミングは本当に一緒になってるか?
・ハイハットとバスドラのタイミングは?
・テンポキープは大丈夫?
・音量は?大きく?小さく?均一?
・強弱ついてるけど、付けたの?付いちゃったの?
・動きは柔らかい?力みすぎてない?
などなど。結構あります。
突き詰めるとキリがありません。
レッスン中に多いのは
・叩けてるけど体がガチガチ。固まってる
・足を2回続けて踏む時にタイミング、音量が曖昧
です。
特に、足のタイミングと音量は注意。
バスドラムでビートの印象が大分変わります。
音量は小さ過ぎると説得力が無いし、
大き過ぎるとうるさくなる可能性があります。
そしてタイミング。
ここが曖昧だと、
「なんかバタバタしたビートだなぁ」
なんて印象に繋がります。
しっかり手と足のタイミングを合わせるようにします。
こういう細かな部分は、しっかりと意識しないとなかなか直りません。
「なんとなく」動かせるようになったという事は、
少し余裕が出てきた証拠です。
その余裕が出た分を、他の細かい所に使ってあげて、
ビートの完成度を上げていきましょう。
フィルは「おかず」、ビートは「お米」
フィルって日本語だと「おかず」なんて言われます。
私はよくドラムを料理に例えるのですが、
フィルがおかずならビートは「お米」です。
定食を思い浮かべてください。
ご飯があって、何かメインのおかずがあって、他に汁物や漬物などがあります。
この時、おかず達がどんなに美味しくても、
ご飯(お米)が生煮えだったり、ベチョベチョだったりしてあんまり美味しくなかったら、
ちょっと残念ですよね。
フィルとビートの関係性はそれに似ています。
おかず(フィル)をもっと美味しくするには、
ご飯(ビート)も美味しい方がいいんです。
どんなにフィルのレパートリーが増えても、
ビートがいまいちだったらすごい勿体ない事に。
「毎回食卓に出てくるお米を美味しくするんだ!」
みたいなイメージでビートを突き詰めるといいと思います。
まとめ
フィルの練習も大事です。
それだけ自分の表現力も上がります。
ですが、フィルを最大限に生かすには、
「ビート」との関係性を見つめなおしてあげましょう。
カッコいいビートがあってこそのカッコいいフィルです。
ドラムに慣れてきた頃は要注意。
どこか「なんとなく」になっていないか、
意識しながら練習してみて下さい。
ではまた!(=゚ω゚)ノ