ドラマーなら誰でも体験する事。
「フィルがずれる!」
ですよね。
・走っちゃう!
・モタる(遅れる)!
どうすればいいの!?
なんてお悩みにドラム講師がズレづらくなるコツをお伝えします。
ではいきましょー!
どっちにズレてるか確認しよう
最初に確認しないといけないのは、
「自分がどっちにズレているのか?」です。
「ズレた!」のはわかるんだけど、「どっちにズレたかわからない」のでは、
治りづらいです。
意外とどっちかわかってないケースも多いので、
まずはしっかり自分のタイプを確認してみましょう。
手っ取り早いのは「録音」するか「撮影」するかですね。
今はスマホ一つでどちらも出来ますので、
スマホで済ませている人も多いです。
出来れば練習時は毎回録音したほうが、後で確認ができるのでお勧め。
私は練習用に音楽用のICレコーダーを使ってます。
しっかり設定すれば音が割れないので、確認しやすいんです。
一つ持っておくと重宝しますよ!
走るタイプ
まずは走る人が意識するといい事から。
走る前兆として、
「ソワソワ」していたり「やるぞ!と気負っている」
ことが多いです。
「そろそろフィルが来るぞ・・・きたきた!」
なんて感じですね。
ソワソワしていると、音符を短くとってしまったり、
必要以上に早く感じていたりします。
特に16分系のフィルはそれが出やすいですね。
タカタカタカタカ!
なんてフィル。
16分 = 早い、忙しい
と思いやすいので、ソワソワしてると
そこだけすごい走りやすくなります。
そして「さっき走っちゃったから、今度はうまくやるぞ!」
なんて気負うと、さらに走ってしまうことも。
頑張るのはいいのですが、張り切りすぎてはいけません。
なので考え方を少し変えてみましょう。
「走れる」ということは、手は速く動かせるということ。
それは強みですよね!
手が速くならない悩みを持つ方も多いですから。
速く動かせるのは自分の強みです。
それは理解しましょう。
しかし、コントロールが出来ない速さにあまり意味はありません。
車に例えると、街中でF-1すっ飛ばしても意味ないですよね。
危ないだけです。
なので、「しっかりと速さをコントロールしよう」と思ってみてください。
アクセルをイメージするといいかもしれませんね。
フィルで走ってる時は、アクセル踏みすぎです。
もう少し緩めるイメージを持ちましょう。
アクセルだと分かりづらければ、
走ってるのはテンポに対して前に行き過ぎた時ですから、
「自分が思ってるテンポに対して、もう少し後ろに行く」
イメージでも構いません。
レッスン時はどちらの表現も使ってます。
これじゃなくても、自分がピンとくる考え方で構いません。
後もう一つ。
「なんだもうちょっとゆっくりで良かったのか、ラッキー!」
みたいな感じで捉えてあげると、気負わなくて済みます。
考え方を少し柔らかくすると、だんだん治ってきます。
・フィルでアクセル踏みすぎない
・もうちょっと後ろ
・なんだ、このテンポならまだ速さは余裕があるじゃん、ラッキー!
なんて考えてみてください。
モタるタイプ
次はモタるタイプの人が意識するといい事。
「速い!」「追いつかなきゃ!」「難しい!」
なんて思っている時にモタる事が多いです。
「気負っている」点は、走るタイプと一緒です。
「ここ、苦手っ!・・・なんだよなぁ!」
なんて感じでフィルを叩いてたり。
こちらも張り切り過ぎな事が多いです。
モタるタイプは、張り切った時に「力が入りすぎる」んです。
力が入ると体が固まって速く動かなくなるので、
「速く動かさなきゃ!」と思えば思うほど、
どんどん動きが固くなって動かなくなります。
モタるタイプは16分系のフィルに限らず、
力んでフィル全般でモタる傾向にあります。
なので、まずはもっと力を抜くイメージを持ちましょう。
これはフィルだけではなく、ビートを叩いてる時もです。
速く動かす = 力はいらない
んです。
準備体操で手首をブラブラさせる時なんか、
力抜けてるのに結構速く動きませんか?
手を洗ってハンカチなくて「ピッピッ」て手を振る時なんかもですね。
ビートを叩いている時から力を抜くイメージを持ってあげると、
フィルでも力は抜けてきます。
まずはビートで張り切らないように意識してみてください。
モタるタイプは
「フィルがちょっと溜めてる感じがかっこいい!」
なんて場合があります。
しっかりと力が抜けてくればそのモタりが強みになる可能性がありますので、
まずは脱力を意識していきましょう。
あとは
「自分が思ってるテンポに対して、もうちょっと前」なイメージ。
「もうちょっとアクセル踏む」でも構いませんが、
「踏む」が少し力技なイメージになるので、力まないようには注意です。
考え方も、
「出来たらラッキー」ぐらいの気持ちだといいです。
・もうちょっと前
・出来たらラッキー
・失敗したら立て直せばいいや
なんて思ってみてください。
リンク先の考え方も参考にしてみてください。
タイプはひっくり返る事がある
練習していくと、この走る、モタるはひっくり返ることがあります。
走る人がモタるようになったり。
モタる人が走るようになったり。
それでいいんです。
その都度「自分がどっちにズレているか?」を確認して、
調整しましょう。
その繰り返しでテンポの揺れる幅が小さくなっていくんです。
まとめ
まずは自分がどっちのタイプかをしっかり確認しましょう。
別にズレちゃいけない訳じゃないんです。
ズレたらそのあと、落ち着いて立て直せばいいんです。
なので演奏中も「うまくやらなきゃ!」と思いすぎないようにしてください。
しっかりと意識していけばどちらも治りますので、
「体」も「考え方」も、柔らかくしていきましょー!
ではまた!(=゚ω゚)ノ