習い事をするときに、「練習」が絡む事は多いですよね。
楽器、ダンス、絵、料理・・・などなど。
世の中にはたくさんの習い事があります。
そしてその分だけたくさんの先生もいます。
先生サイドの悩みとして、生徒さんに「練習をどこまで求めるか?」
というのがあると思います。
私もドラムスクール立ち上げ当初は悩んだものですが、
今はしっかり考え方がまとまりました。
個人レッスンならではの考え方かもしれませんが、書いていきます。
では行きましょー!
練習は義務にしない
生徒さんによって、習い事に求めているレベルは違います。
大きく分かれるのは
「上手くなりたい」のか、「楽しくやりたい」のか、
ではないでしょうか。
まずはそこをしっかり見極めてあげるのが大事です。
どちらも、新しいことを始めるには立派な動機です。
上手くなりたい人には練習を求めても問題ありませんが、
楽しくやりたい人に練習を求めすぎると、負担になる可能性があります。
しかし、その生徒さんが「どっちのタイプか?」は最初はわかりません。
なので私は最初に
「練習した分だけ上手くなるスピードは上がりますが、練習はしたくなったらで構いませんよ!
時間があったら、気が向いたらでいいので、今日やったこと確認してみてくださいね!」
ぐらいしかお伝えしません。
まずは生徒さんにお任せしてみて、 どうなるかを見ましょう。
しっかりやってくる人もいれば、全然やってこない人もいます。
どっちも間違いではありません!タイプが違うんです。
先生サイドはそれをしっかり理解してあげて下さい。
大事なのはどちらのタイプでも
「時間があったら、気が向いたらで構いませんよ!」とお伝えしてして、
その人のペースを自分で決めてもらう事。
「練習が義務」と感じると、面白く無くなるので、
その人の心地いいペースを引き出せません。
「上手くなりたい!」って気持ちが強い人は練習するようになってきますので、
上達スピードが早くなったり。
「楽しくやりたい!」タイプの人も気が向いたら練習しますし、
しなくてもスクールに定期的に通ってる事自体が練習なので、
ペースはゆっくりかもしれませんがもちろん上達します。
スクールに通う = 上手くなりたい
だけではないので注意です。
練習に対するイメージ
そもそも「練習 」って、ちょっとお堅いイメージがあると思うんです。
私の場合であればドラム講師なので、
生徒さんは「ドラムなんだから、練習の時はスティックを必ず握らなきゃいけない!」
なんて思ってるかもしれません。
実はそんなことはないんです。
一言で練習といっても、いろんな練習があります。
実際にやった動きを繰り返すのも練習ですし、
やったことを思い出すだけだって立派な練習です。
固定概念にとらわれないようにしてあげるといいと思うんです。
- 音楽を聴く
- 映画を見る
- コンサートに行く
- 動画サイトで「叩いてみた」系の動画を見る
どれも立派な練習です。
「遊んでるだけじゃんか!」
と思う方もいるでしょうが、遊びながらでいいんです。
音楽を聴いてるだけでも、自然と「リズム」を覚えてたりします。
映画を見てると、作中の場面と音楽がリンクした時なんかに臨場感、感動を体験しますよね。「盛り上げ方」を学べます。
コンサートを見に行けば、ステージの一体感、会場の空気などの「空気感」を。
叩いてみた系の動画なら、テクニック等の「知識」を。
「感覚」を磨くという、どれも立派な練習です。
そう思うと、少し「練習」のハードルが下がりませんか?
もちろんそれらを使えるようになるために、
しっかり体を使って練習するのも大切ですが、
「体を動かす」だけが練習ではないと知っていれば、
「練習に対するお堅いイメージ」を少し払拭できると思います。
私は「体を動かす」と「感覚を養う」、
どちらかもしっかりした「練習」なんだとお伝えしています。
楽しくなってきたから、上手くなりたい
初心者から始めた人は基礎練もしっかり教えていますが、
それよりもまず「楽しい」を体験させる事が大事だと思っています。
そもそも楽しくなかったら、どんなに興味があることだって続きませんよね。
楽しいと続けられるので、どんどん上達していきます。
上手くなってくると、「楽しくやりたい」と思っていた方もだんだん欲が出てきて、
「上手くなりたい」と思い練習するようになったりします。
そうしたらその生徒さんに会ったペースに変えます。
じゃないと今度は「物足りなく」感じるようになってしまいますからね。
しかしタイプはコロコロ変わるもの。
逆パターンもありますので、
しっかり生徒さんの変化を感じとってあげましょう。
生徒さんの成長速度を決めるのは先生ではなく、生徒さん自身。
先生はそのお手伝いをするのが役割です。
まとめ
生徒さんは本当にいろんなタイプの人がいます。
でもみなさん、最初は「楽しい」から始めるはずなんです。
そこから外れないようにレッスンをするのが、私が気をつけていることです。
もちろん基礎練もしっかりしますし、応用した練習もします。
でも、「楽しい」ベースは崩さない。
テクニックを教えるだけでなく、
「ドラム」を教えるように心がけています。
習い事は「楽しく」が一番です。
ではまた(=゚ω゚)ノ