ドラムでフィルの練習をしていて、
「このフィル、次とうまく繋がらないなぁ」
なんて経験、ありませんか?
もしかしたら手順がうまく噛み合ってないかもしれません。
16分音符系の手順について、
ドラム講師がふわっと書いていきます。
では行きましょー!
オーソドックスな手順を覚えよう
4分音符や8分音符は、
テンポにもよりますがそんなに忙しい音符ではないので、
片手だけでも叩けたりしますが、
16分音符になってくると忙しくなってくるのでそうもいきませんね。
両手を使って、しっかり手順を覚えておくと後が楽です。
オーソドックスな手順をご紹介!
一番上にあるのは普通の16分音符です。
基本的には「右左交互に」叩きましょう。
ドラムは右左の指定をするときに、
「R」と「L」
で表記します。
Rは「Right(右)」のR、
Lは「Left(左)」のLですね。
漢字で右左と書くと、字が汚かったり小さかったりして
「どっちかわからない!」なんてことになりますので、
「R」と「L」で覚えましょう。
基本的な考えはこの「普通の16分音符」を使って考えていきます。
「RLRL」と右左交互に使って4発ですね。
1(タンタタ)
まずは1つ目の手順
スネアで叩くと「タンタタ」なんて音が出ます。
元々の16分音符から、2発目がいなくなった形です。
いなくなったところは手順も飛ばします。
なので2発目のLがいなくなって
「R RL」になります。
2(タタタン)
お次の2つ目。
この形だと、16分音符の4発目がいなくなってます。
スネアで叩くと「タタタン」なんて音です。
なので最後のLがいなくなって
「RLR 」
になります。
3(タタンタ)
んで3つ目。
「タタンタ」なんて音が出ます。
3発目がいなくなりましたので
「RL L」
ですね。
「このリズムが苦手!」なんて方も多いです。
4(ンタタタ)
4つ目。ちょっと難しいです。
最初の1発目がいない形。
1発目を「ン」と休符で表してます。
出る音が「ンタタタ」ですね。
最初の右手がいないので、
「 LRL」です。
最初の音を抜くのって結構難しいのと、
左手から始めますので、慣れないと全然手が伸びません。
基本的には上記の手順で考える
上記の手順が「オーソドックスな手順」になります。
これらを元にフィルの手順も考えます。
例えば1と2をつなげる時は
「R RL」と「RLR 」なんで
「R RLRLR 」
ですね。
「タンタタタタタン」みたいな音が出ます。
ちなみにこの2つは結構無意識にきちんとした手順で覚えている場合があります。
よく違う手順で覚えてるのは3つ目と4つ目。
3つ目を
「RL R」と覚えてしまっていたり、
4つ目を
「 RLR」と覚えていたりですね。
この手順で困ることは
・他とうまく繋がらなくなる
・「RR」と頑張らなきゃいけない場所が出る
・右で終わるから、その後右手でシンバル叩きに行くとバタバタする
などがあります。
そのリズムを1回だけ叩くならなんとかなったりするのですが、
他と混ざったり、そのリズムを繰り返したい時に困ります。
上記の手順だと
・どのリズムと繋がっても自然に叩ける
ようになります。
片手で2発続いたりみたいな、無理しなきゃいけないところがないんです。
最初にオーソドックスな手順で覚えてしまった方が応用が効きます。
手順に縛られすぎてもいけない
オーソドックスな手順について書いていますが、
あくまで「オーソドックスで考えやすいだけ」であって
「これじゃなきゃいけない」訳ではありません。
楽器の組み合わせでも叩きやすさは変わったりしますからね。
「手順はぶっちゃけなんでもいい」という考え方も必要です。
極端に言えば、手順に縛られずに
・出る音が合ってればいい
という考え方も出来る楽器です。
自分が自然に叩けて、特にリズムも揺れないのであれば
「手順?叩けりゃいいよ!」も全然ありです。
ただし、テクニックが必要になるようなケースもあります。
例えば1つ目の手順の
「R RL」を
「R LL」に変えたっていいのですが、
片手でも2発しっかり叩ける技術がないと、ちゃんと音が出ません。
音がしっかり出てないフィルは、
「え?聞こえないんだけど、何叩いてるの?」状態に。
せっかくのフレーズが生きてきません。
そしてこの場合はテンポが上がるほど、2発打ちとも言われる
「ダブルストローク」というテクニックが必要になります。
ダブルストロークが出来れば、「R LL」の手順でも速く叩けます。
テクニックがしっかり身についていれば、手順をあえて変えたっていいんです。
左スタートにしたりするのもそうですね。
左スタートはいい頭の体操になるので、
余裕があれば手順を全てひっくり返して練習してみてください。
まとめ
16分音符のフィルには、オーソドックスな手順があります。
まずはオーソドックスな手順を覚えてみてください。
ですが「楽器の組み合わせや速さによっては違う手順を使ってもいい」
という考え方も大切です。
あまり手順に縛られすぎいようにもしてみてくださいね!
ではまた!(=゚ω゚)ノ