ドラムって、シングルストロークの速さを上げるのは大変ですよね。
「基礎練を頑張ってるんだけど、なかなか上がらない・・・」
なんて方も多いと思います。
実はちょっとした裏技がありますので、
「一瞬だけ」速く動かしやすくなる方法を
ドラム講師がふわっと書いていきます。
もう既にテンポ250で16分音符叩けるよ!
なんて方には参考にならないと思います・・・
ではいきましょー!
速い!と思うから動かない
そもそも速いテンポで動かせないのは
頭で「速い!」と思っているから。
速い! = 頑張らなきゃ! = 力が入る
と体が反応してしまうのが原因です。
力が入ると体が固まってしまうので、動かしづらくなります。
「そんなこと言ったって、速いもんは速いんだからしょうがないじゃんか!」
なんて声が聞こえてきそうですが、そこで裏技を使ってみましょう。
頭に速さを錯覚させる
速い!と思うのは「頭」です。
ならその頭を騙しましょう。
やり方は簡単!
メトロノームを使って、
やりたいテンポより+20したテンポで、ちょっとの間動かしてみてください。
(スマホのアプリでもいいよ!)
コツは「動かなくてもいいから動かしてみる」です。
全然追いつかなくて構いません。
やる時間も30秒とか1分ぐらいでいいです。
あんまり長い間やると無理しちゃって怪我します。
「少し体験してみよう」みたいな気持ちでやってみましょう。
そして動かし終わったら、
元のやりたかったテンポでメトロノームを鳴らしてみてください。
「あれ?なんかゆっくりに感じるぞ?」
なんて思ったら成功!
頭が速さを錯覚してくれています。
いつもみたいに「速い!」と思いすぎていないので、
少し楽に叩けると思います。
「なんかいけそうな気がする」と錯覚している間に、
そのテンポの練習をしてしまいましょう。
いつもより楽に叩いている感覚を体に覚えさせます。
でも、そこはやはり裏技。
ずーっと叩いてると
「あれ?やっぱり速いじゃん!」
と頭が気付いてしまいます。
頭が気付いたら裏技時間終了です。
この練習を1日に2〜3回でいいので取り入れてみてください。
あんまりやりすぎると、怪我に繋がってしまいますので無理は禁物です。
頭が騙されるテンポは落ち着けば叩ける
ちょっと速いテンポを体験してから元のやりたかったテンポに戻す。
この時に「あれ?いけそう?」なんて頭が錯覚できるテンポは、
普段でも落ち着けば叩けるテンポです。
よく
「上手い人と一緒に演奏すると、ちょっと引っ張られていつもより演奏出来るようになる」
なんて言われますが、それに近いと思います。
自分が出来ると思う幅を無理やり引っ張り上げる感じ。
そして、引っ張られて出来る事は、落ち着けば出来ます。
逆に、引っ張られても出来ない事は、今の自分にはまだ早いです。
どんなに引っ張ってみても出来ません。
レッスンでもそうです。
生徒さんが自分でキープできるテンポより、ちょっと速いぐらいであれば、
講師と一緒に叩けば動いたりします。
でも、生徒さんがまだ「理解出来ない」「イメージ出来ない」速さで一緒に叩いても、
叩けるようにはなりません。
錯覚させて叩けたテンポは、「今の自分の発揮できる実力の範囲内」と思って下さい。
錯覚させられなかった場合は
・体の使い方
・経験
・知識
が足りていませんので、
シングルストロークより難しい練習を取り入れるといいと思います。
アクセント、ダブルストローク、パラディドル、フラムなどですね。
スティックコントロールと呼ばれる練習をしましょう。
難しい練習を体験すると、シングルストロークも速くなります。
まとめ
頭が騙せれば、体も騙せます。
動かないテンポよりちょっと速いテンポを経験して、
今のやりたいテンポの方が「遅いと錯覚」させてみてください。
裏技ですが、結構効果的ですよ!
何度も言いますが、無理にがっつりやると怪我しますので、
無理のない範囲で取り入れてみてくださいね!
ではまた!(=゚ω゚)ノ