ライブをやっていると、
見ているお客さんを巻き込んで一緒になって盛り上がるような時があります。
雰囲気だったり、掛け声だったり、動きだったりしますが、
「一体感」が出て、より楽しくなったりしますね!
ライブ中の「盛り上がり」について、
ドラム講師がふわっと考えていきます。
ちなみに小さいライブ視点でのお話になります。
(だって、自分が大きなステージの経験がそんなにないからね!)
ではいきましょー!
狙って盛り上げるのは難しい
会場の一体感が出ると、演奏者もお客さんも
「楽しい!」
「イェーイ!」
みたいな空気になったりします。
今日ライブやってよかった!なんて思う瞬間ですね。
私もあの瞬間は大好きです。
でも、それに憧れて「無理に」お客さんを巻き込もうとしてはいけません。
お客さんの心を掴んでいないのに
「もっと前来いよ!」とかですね。
失敗すると、お客さんは逆に冷めてしまいます。
一度冷めてしまうと、もうそのライブで挽回するのは難しいかもしれません。
狙って盛り上げるのはかなり難しいので、注意が必要です。
楽しく聴ける演奏をするのが大前提
でも、盛り上がり易いバンドってありますよね。
「何回か対バンしたけど、あのバンドが出るとみんな盛り上がるなぁ。
自分たちが呼んだお客さんも盛り上がってるぞ」
みたいなバンド、いませんか?
「羨ましい・・・何が違うんだ!?」
なんて悔しい思いをすることも・・・
「盛り上がり易いバンド」と「冷めさせてしまうバンド」
の違いはなんでしょう?
一つは、
「演奏自体が楽しく聴けるかどうか?」です。
なんだか当たり前の事に聞こえるかもしれませんが、
意外とこれが出来ていないバンドさんは多いです。
「曲」にはなっているんですが、「演奏」になっていないと言いましょうか。
料理に例えましょう。
友達がチャーハンを作ってくれました。
でも塩加減を間違え、食材を入れる順番も間違え、火も入れすぎで焦げちゃいました。
盛り付けた見た目もぐしゃぐしゃで、あんまり美味しくはなさそうです。
「出来たよ!」と出されても、
テンション上がりませんね・・・(´Д` )
でも美味しくなくても、
チャーハンはチャーハンですよね?
お客さんからしたらそんな感じ。
要はバランスが悪いんです。
演奏する時に
・音量
・リズムの揺れ
・見た目
のバランスは大事です。
バランスが悪い曲を聞かされても、お客さんは楽しく聴けません。
よく見るのは
・ボーカルが聞こえない。他の音量が大きくて、かき消されてる。
・テンポキープがイマイチ。走ったりモタったりがひどくて気持ちよくない。
・演奏者みんな棒立ち。動きがないし、自分の楽器の手元しか見ていない。
なんてバンド。
そんな状態で「盛り上がって行こーぜ〜!」なんて言っても、
残念ながら誰もついてきません。
「このバンドかっこいいなぁ」
「見てて楽しいな!」
と思われて、初めてお客さんは応えてくれます。
お客さんを巻き込むのは、
楽しい音楽についてくる「おまけ」みたいなものです。
まずはおまけは求めずに、
「楽しく聞いてもらえる演奏」を心がけましょう。
集客していない
もう一つの原因に、「集客していない」もあります。
私も集客は得意な方ではないので、大変さはわかります・・・。
ですが、集客出来た時と出来なかった時では、
会場の雰囲気は全然違います。
お客さんはお客さんを巻き込みます。
「楽しい」は伝染するんです。
自分で集客出来た場合、
そのお客さんは自分たちの演奏を「楽しみ」にしてくれているので、
演奏前から楽しんでます。
それが周りの知らない人たちにも伝わって、
演奏前から「場が楽しい」感じになったりします。
盛り上がる土台がある状態で演奏が始められます。
あくまで「土台があるだけ」なので、盛り上げる為にはしっかり演奏しましょう。
演奏中に呼んだお客さんが「イエーイ!」なんて声をあげたら、
つられて周りからも「イエーイ!」とか拍手が起こるかもしれません。
しかし集客出来なかった場合は
「お客さんが誰も自分たちのことを知らない状態」で演奏を始めますので、
盛り上がる土台はありません。
土台が無いところから場を盛り上げるには、
バンド全体で相当な演奏力やインパクトが求められます。
これが出来たらメチャクチャかっこいいですが、
私もまだまだ修行中・・・頑張ります( ゚д゚)
集客出来ている時の方が、場は盛り上げやすい状態になりますので、
出来るだけお客さんを呼ぶ努力もしましょう。
お客さんの層にもよる
お客さんにもいろんなタイプがいます。
ざっくりと分けると
・声を出して楽しむタイプ
・静かに楽しむタイプ
ですね。
性格もありますが、
声を出して楽しむタイプの人はライブハウスやコンサートに慣れていたり、
静かに楽しむタイプの人は、生演奏に慣れていなかったりします。
声が無いから楽しんで無い訳ではありません。
もちろん「つまらない」と思われて声が出ないこともあるので、
見極めは難しいですけどね・・・。
「楽しい!」と思った時にする行動は人によって違いますので、
・みんな楽しんでるんだけど、全然盛り上がった感じにならない
なんてこともあります。
地域によっても変わるそうです。
大人しいお客さんが多い日もありますので、参考までに。
お客さんのせいにしない
いろんなタイプのお客さんもいますが、
盛り上がらないのをお客さんのせいにしてはいけません。
「今日は客が悪い」
「俺たちの演奏はいいはずなのに、わかってくれない」
なんて思って演奏しているバンドに、先はありません!
聴き手がいて、ライブは成り立つものです。
お客さんの事をしっかり考えて
「どうやったら楽しんでもらえるか?」
を意識しながら演奏しましょう。
大人しいお客さんでも、楽しかったら笑顔になったり、
拍手が大きくなったりします。
「楽しい雰囲気」は作れるはず。
人のせいにするのは簡単です。
安易な考え方に逃げないように!
まとめ
ライブが盛り上がると気持ちいいですが、
盛り上がるには意外と条件があったりします。
・「お客さんが」聞いていて「楽しい」と思えるような演奏を
・頑張って集客する
この2つだけでだいぶ変わります。
ファンが多いバンドがいつも盛り上がるのは、
この2つがしっかりしているからです。
「盛り上げよう!」より「楽しんでもらおう!」と思えば、
新しいお客さんも獲得できるかもしれませんね!
ではまた!(=゚ω゚)ノ