初心者のドラマーさんは、
「ドラムって、何持ってればいいんだろう?」
「さらに練習する時の持ち物って?」
なんて悩む方も多いのではないでしょうか。
ドラマーさん達が練習しに行く時に、何を持っていくのか?
そんな疑問に、ドラム講師がふわっと答えます!
ではいきましょー!
必須なのはスティックのみ
意外に思われる方も多いのですが、ドラマーさんはスティックがあればどうにかなります!
貸しスタジオやライブハウスなどには、ドラムセットが置いてありますので、
ドラマーさんはそれをお借りして叩くんです。
「ドラムやってみたいけど、ドラムセットなんか買えないから・・・」
なんてお声はよくいただくのですが、そもそもそこに勘違いがあります。
ドラマーさんはドラムセットなんて持ってない人の方が圧倒的に多いし、
仮に持っていたとしても、セットごと持ち運ぶのは一部です。
なので、最初にドラムセットは買う必要も、持ち運ぶ必要もありません。
最初に必要なのは「スティックのみ」です!
そういう意味では、始めやすい楽器の一つではないでしょうか?
初期費用・・・スティック。これだけです。
ただ、スティックは消耗品です。
折れたりしたら新しく買う必要はありますが 、
そんなに簡単には折れませんので、安心して下さいね!
そして、もし急に折れても大丈夫なように、
スティックは2、3セット持っておくと便利です。
複数セット持ち運ぶ時は「スティックケース」もあると、
ドラマー感が出ますのでオススメです。
スティックは基本貸し出ししてくれないので、自分で持って行きましょう。
うまいドラマーさんは何を持っていくの?
ではバンドでバリバリ活躍しているドラマーさんは何を持っていくのか?
「スティックだけ」なんてドラマーさんもたくさんいますが、
いくつか持っていく人も多いです。
その中でもオーソッドックスなものを紹介していきます。
街中で見かけて、「あ、この人ドラマーだ」とわかるのが、
まず
・スネアドラム
・フットペダル
の2点です。
が、必須ではありません。
どちらもドラムセットが置いてある場所であれば、
そのセットに付いていますので借りられます。
では何故わざわざ持っていくかというと、
「安心して叩きたいから」
「好きな音出したいから」
「気持ちよく叩きたいから」
などが理由です。
スネア
スネアドラムは、リズムを刻む上で「印象を決める」楽器です。
実はドラムにもチューニングがありますので、音はある程度変えられます。
面の張りが強ければ高い音になりますし、
緩めれば低い音になります。
この音に、それぞれ好みがあるんです。
高い「カンカン!」な音が好きな人、
低い「ベシベシ!」な音が好きな人。
自分が好きなジャンルやドラマーさんによって左右されるのですが、
練習してだんだんうまくなってくると、
自分が出す「音」にこだわるようになる方もいます。
「なら、借りたスネアをチューニングすればいいんじゃないの?」
と思うかもしれません。
それも正解の一つなのですが、
ドラムのチューニングって、結構難しいんです!
慣れていないと、スネアをチューニングするのに1時間とかかかります。
打面が使い込まれすぎていると、
チューニングが思うようにいかなかったり・・・
あと、スネアドラム自体も物によって素材が違います。
「木」で出来てるものと、「金属」で出来てるもの。
・木の方が柔らかい音が得意
・金属の方が固い音が得意
ぐらいの認識で構いません。
ここも好みが分かれます。
借りられるスネアだと、毎回出せる音が変わってしまうので、
「気持ちよく叩けない!」
↓
「毎回チューニングするのは時間がかかりすぎる」
↓
「スネアの素材が好きな方じゃない」
↓
「毎回モヤモヤするなら、スネア持ってった方が早いし、安心して叩ける!」
となるんです。
私は音は高め、素材は木なタイプ。
スネアはなるべく毎回持って行ってます。
ペダル
フットペダルも理由は一緒です。
・バネの強さ
・アタックした時の感じ
・扱いやすさ
などが、物によって違います。
バネを緩めれば、ペダルを踏んだ感じも柔らかくなります。
この踏み加減も好みが分かれます。
アタック時に出せる音や音量も、
先っぽの「ビーター」と言われる部品によって変わってきます。
固い素材だと音量が出やすかったり、
柔らかい素材だと小さな音が得意だったり。
長さも調節出来ますので、力の伝え加減も。
扱いやすさはもう感覚の問題ですね。
レスポンスが良いとか悪いとか。
私は踏んだ感じは柔らかめ、ビーターは固すぎないのが好きなタイプ。
このスネア、ペダルの2点を持っていく方が多いです。
理由は単純「自分が納得したいから」
ですが、必須ではないのでなくても全然問題ありません!
「欲しくなってきたら考えれば良い」ぐらいです。
どちらも持っていくと結構重いので、
買うのであればちょっと覚悟が必要です。
あったら便利はコレ
ここから先はあったら便利なコの紹介です。
メトロノーム
まずは「メトロノーム(クリック)」です。
ただこれは貸し出ししてくれるスタジオも多いので、借りちゃっても構いません。
私は毎回バッグに忍ばせていますが、理由は
「慣れてるものの方が使い易いから」です。
物によってはメモリー機能があります。
設定しておいたテンポをすぐ出せたりしますので、
時間短縮できるんですね。
機械系は慣れないものだと、ちょっと手こずったりするので・・・。
着替え
そしてもう一つ、
「着替え」
これが意外と大事です。
特に私は汗っかきなので、練習が終わると結構汗をかきます。
夏はビショビショだし、
冬は汗が冷えたら風邪引くしで、
もう大変!
個人差はありますが、あると重宝します。
ただ荷物がかさばるのが難点ですが・・・。
タオルがあるだけでも違います!
こだわるとキリがない
ドラマーさん達はこだわればこだわるほど、荷物が増えます。
・シンバルも持っていきたい
・スタンドも追加したい
・椅子も持っていきたい
などなど。
気がついたらフルセットになってしまいますね(笑)
車で移動するのであれば多少の荷物は持ち運べますが、
電車移動だとそうもいきません。
電車移動がメインの人はスティック、スネア、ペダルくらい、
それ以上の人は車移動がメインなイメージです。
自分のスタイルと合わせて、持っていきたいものを決めています。
ちなみに私は上記の通り、
・スネア
・ペダル
・メトロノーム
・着替え(できれば上下、夏場は下着も)
で電車移動がメインです。
これでも結構な荷物なので、
混んでる時間帯は出来るだけ迷惑にならないように、端っこの車両に乗ってます。
同じ境遇の人を見ると
「お互い頑張ろう」なんて思うのが不思議。
まとめ
プロの方でも、毎回色々持っていく方もいれば、
「置いてあるセットで演奏するのがプロでしょ」と、
スティックだけの方もいます。
どちらも正解だと思います。
要は、自分が納得出来るかどうかです。
「あれが欲しいなー」と思ったら考えればいいんです。
こだわり始めると本当にキリがないので、
しっかり「持ち運べるか?」も考えましょう。
「買ったはいいけど持ち運べないから結局使ってない」
なんていうのも、ドラマーあるあるです( ;´Д`)
みんなが持ってっいってるからではなく、
「自分がどうしたいか?」で考えてみてくださいね!
ではまた(=゚ω゚)ノ