入会してもらえるかどうかを左右する体験レッスン。
最近は無料体験レッスンをする教室も多くあります。
そこで悩むのが「どんな風にやればいいか」ですよね。
ドラム講師が「どんな体験レッスンがいいのか?」
体験レッスンのやり方についてふわっと書いてみます。
ではいきましょー!
楽しいだけじゃダメ
まずは普段のレッスンから振り返ってみましょう。
基礎練習は取り入れていますか?
基礎練って「つまらない」と感じる方もいますよね。
応用した練習の方が派手だし、楽しいと感じやすいのもわかります。
私はレッスンをする時に、基本的には生徒さんに
「楽しい!」
と思ってもらえるように意識しています。
しかし、上達する為にはある程度の基礎練習も必要です。
「うまくなりたい!」と思ってる方には基礎練習をガッツリ求めても大丈夫ですが、
「楽しいだけでいい!」と思う生徒さんもいます。
それでも、基礎練習と応用練習のバランスを考えて、
「楽しいだけでいい!」と思っている生徒さんにも、
苦にならない程度には基礎練習も毎回入れます。
私のように、
基礎練習を必ず取り入れている教室さんは、
体験レッスン時も同じように基礎練を取り入れた方がいいです。
よくやりがちなのが、
「楽しいと思ってもらえないと入会してもらえないから、
体験レッスンは基礎練は置いといて、ちょっと派手に楽しんでもらおう!」
です。
楽しいと思ってもらうのは大賛成ですが、
楽しい「だけ」はちょっと危険。
「やるからには上達したい!」タイプの生徒さんなら問題ありませんが、
「楽しいだけでいい」タイプの生徒さんは、
体験時と実際のレッスンに差があると、長続きしない場合もあります。
それはそうですよね。
「体験時にすごい派手な練習して楽しかった!普段はどんなレッスンするんだろう」
とワクワクしながら入会たのに、
いざ最初のレッスンで、「地味な基礎練の話」から始まったらガッカリします。
「思ってたのと違う」と。
知り合いの教室の話ですが、
「体験レッスンを楽しいだけでやったら、2回目のレッスンから来なかった」
なんて事もあったそうです。
入会がゴールじゃない
特に立ち上げ当初で生徒さんがまだいない、
または生徒さんが減ってきたので増やしたいと思ってる時に、
「入会してもらいたい!」を優先してしまうと、
楽しいだけのレッスンになりがち。
ホームページで募集をかけても、すぐ誰かに見てもらえるわけではありませんし、
チラシに力を入れても、配ってすぐに問い合わせは無いのが普通です。
あれは辛いんですよね・・・わかります・・・。
そんな状況が続くと、
気がつけば「入会してもらう事がゴール」に。
気をつけて欲しいのは、
入会はゴールではなく「スタート」です。
新規を獲得するのももちろん大事ですが、
入会者に長く続けてもらうのも大事です。
新規を獲得できても、
仮に全員が長続きしなければ、また振り出しに戻ってしまします。
体験レッスンは、大事なスタートにつながるものです。
手段が目的にならないように気をつけましょう。
楽しく基礎練習をしてもらう
私が体験レッスン時に意識しているのはコレ。
「楽しく」と「基礎練習」を混ぜる事。
基礎練習でも、講師の話術や雰囲気作りで楽しくなると思うんです。
ドラムだと、例えばスティックの持ち方。
「人差し指の第一関節の上に乗せて、優しく握って下さい」
でもいいんですが、私は例え話も入れたりします。
「昔給食で牛乳こぼした事あります?あれ雑巾で拭くと、臭い出たりしますよね・・・。
その雑巾持つ時に、ギュッっと握ります?握らないですよね?
『うわ〜・・・』と思って人さし指と親指でつまみませんか?
力加減はそんなイメージです(笑)そのまま残った指も優しくそえて下さい」
なんて話をしたり。
ただの持ち方ですが、ちょっと楽しくなりませんか?
伝え方一つで、基礎練のイメージって変えられると思うんです。
話し方でもいいし、例え話でもいいし、ゲーム感覚でもいいでもいいと思います。
私は全部やって、まだまだ色々試しています。
人によって合う、合わないはあるでしょうから、
自分にあった「基礎練を楽しくやってもらう方法」を探してみてください。
入会後にその人のペースに合わせるのは有り
私もそうしていますが、
「入会してもらってから、その人が楽しいと思うペースにする」
のは有りだと思います。
生徒さんのタイプはみんな違いますからね。
うちであれば、
・基礎練だけでいい!
・楽しくやりたい!
・バンドで今度やる曲のわからないところのアドバイスが欲しい!
などなど。
いろんなタイプがいます。
でも私は、どの生徒さんにも上達していって欲しいので、
割合は違えど、基礎練習は必ず毎回取り入れています。
「楽しく続けてもらう」為に、
ペースは生徒さんによって違ってもいいと思います。
でもそれは入会してもらってから。
体験レッスン時はしっかりと
「当スクールでは、普段こんなことをしますよ」
とお伝えしましょう。
「どんなスクールなのか?」
生徒さんの理解を得ることが長続きにつながります。
まとめ
私も「なんとか入会してもらおう!」と、
入会がゴールになってたことがあります。
それで入会してもらってから少し苦労したこともあります。
子供のつまらなそうな顔とか見ると、
結構心にきますからね・・・( ;´Д`)
焦る気持ちは痛いほどわかりますが、
目先の事だけではなく、長い目で見た時に
「体験レッスンで何をすべきか?」は見えてくると思います。
参考までに。
ではまた!(=゚ω゚)ノ