バンド練、録音してますか?
「録音したほうがいいよとは言われるけど、めんどくさくてなかなか・・・」
なんて方も多いのではないでしょうか。
そもそも、なぜ録音するのか?
その理由についてドラム講師がふわっと書いていきます。
ではいきましょー!
演奏しながらだと、気付けないことがある
よほど一流のプロの方は話は別かもしれませんが、
演奏中に気づけないことって、結構あるんです。
自分の演奏でも、他のパートの演奏でも。
他のパートさんだと特にですね。
一曲終わった時に、
「ごめん失敗しちゃった!」なんてギターの人が言ったとしましょう。
失敗の度合いのもよりますが、
ここで「あそこ難しいもんねー」とか、何か相槌を打てる人は、
周りの音までよく聞いていた証拠ですが、
「え?失敗してたの?わかんなかったなぁ」なんて経験ありませんか?
自分の演奏に集中していて、周りが聞こえていなかった時に起こります。
私は結構このタイプ。
ノリノリで叩いていると、
他パートさんの小さなミスに気づかなかったりします。
まだまだ視野が狭いのかもしれませんね。
そして厄介なのは、
「自分のミスにも気づいていない」ケースです。
わかりやすいのだと、
「ビートのバスドラのパターンが違った」
「決まったフィルを叩く予定が、違うフィルを叩いてた」
なんていうのが挙げられます。
自分のことでも「演奏中は全然気づいてなかった!」
なんてことはあるんです。
出来た!と思ったのに実は出来てなかったパターンですね。
録音しておけば、後で「落ち着いた状態」で確認できますので、
自分のミスも気付きやすいです。
もっと細かい「リズムの揺れ」なんかは録音しておかないと、
さらに確認が難しいです。
・特定のフィルだけ走ってる、モタってる
・曲の最初と最後でテンポが大分変わってる
なんていうのを、
演奏中に自分で気付けるようになるのは、かなり難易度が高いです。
録音しておけば後で「簡単に」確認できますよね。
自分の演奏を「第三者」として聞くのは、恥ずかしいかもしれませんが、
上達の為と思って録音しておきましょう。
私はバンド練の帰り道の移動中に確認しています。
すぐの方が記憶も新しいですからね!
今日の演奏良かった!は、良くなかった場合がある
なんとも震える見出しですが、
実はこれ、よくある話です。
バンド練で1曲終わって、
「今の、良かったよね!」
「そうだねー!良かった良かった!」
なんて盛り上がるとき、ありますよね。
実はコレ、ちょっと注意が必要です。
もちろん実際に良かった場合もあります。
その場合は素直に喜びましょう!
練習の成果が出たんですからね。
ただ、「良いと思ったら、実はそんなに良くなかったケース」もあるんです。
これが怖い・・・。
それがライブ前の最後のリハだったら?
「出来た!」と思うと、そんなに煮詰めなかったりしませんか?
そして、あんまり出来が良くないまま本番を迎えることに・・・ヒィ( ;´Д`)
なんでこんなことが起きるのかというと、
人間の「耳の精度」って、結構状況で左右されるんです。
一概には言えませんが、
「楽しい!」とだけ思って演奏していると、
耳の精度が落ちていたりすることがあります。
ハイになっているというか、楽観的というか、そんな気持ち。
耳の精度が落ちているので、自分が満足できる基準が下がるんです。
結果、落ち着いていたら「もうちょっとだなぁ・・・」だった演奏レベルでも、
「今の良かった!」になるんです。
楽しい気持ちで演奏するのは大賛成なのですが、
知らないうちに「基準が下がってる」かもしれません。
その勘違いを防げるのが録音。
録音を聴くときは、もうテンションも普通になっているでしょうから、
いつもの基準で聴けます。
特にライブ本番は、音源を録っておきましょう。
アドレナリンが出てるので、耳の基準が甘くなってる場合があります。
逆に、良くなかった・・・と思ったら良かった事も
たまにあるのが、嬉しい誤算。
「なんだか納得いくようにできなかった・・・」
と思った演奏を後で聞いてみたら、
「ん?全然平気そう。むしろいつもより良いような・・・?」
なんて時もあるんです。
これも「耳の精度」が関係してきます。
このケースでは、「耳の精度が上がっていた」場合ですね。
先ほどとは反対で、
「良い感じに集中している」と、
耳の精度がいつもより上がる場合があるんです。
ただこの、「良い感じ」が難しい。
狙って出来るものではないと思います。
集中しすぎてもいけないし、楽しみすぎてもいけないし、その中間ぐらいなイメージ。
そんな時は、「良かった」と思う基準が上がっています。
理想が上がるというか。
自分の思う理想が上がってるので、いつもなら「良いじゃん!」と思う演奏でも、
「まだまだ」と思うんです。
いつもより良い演奏でも「まだまだ」と思ってるかもしれません。
そしてこのケースの注意点は、
「ダメだったと思ってるから、聴かない」可能性があること。
なんと勿体無い!
レッスンしていると、こんなことも。
生徒さん「前回のライブ、全然ダメでした・・・」
私「音源は録りました?」
生徒さん「録りましたけどけど、恥ずかしくて聴いてもいません・・・」
私「じゃあ反省がてら、一緒に聴きましょうか」
と、一緒に確認してみたら、
私「結構良い感じじゃないですか!どこが気になりました?」
生徒さん「あれー?ダメだと思ったんだけど、そうでもないですね」
なんて事が何度かありました。
良い出来だったのに聴かないなんて、勿体無いですよね。
録った音源は、出来にかかわらず聴くようにしてみてください。
まとめ
録音すると、気づいていなかったことや、新しい発見があったりします。
今はスマホ一つで録音出来ますので、
試しに録ってみてください。
音楽用のICレコーダーなんかもあると便利ですが、
スマホで物足りなかったり、欲しくなったらで良いと思います。
録って聴くクセをつけてあげると、上達のスピードが上がりますよ!
参考までに。
ではまた!(=゚ω゚)ノ