ドラム

スタジオでドラム練習した時の、覚えておきたいマナー

ドラマーさんは家ではなかなか練習できませんので、

がっつりやりたい時は主にスタジオを借りて練習することになります。

場所によりますが個人練であれば1時間あたりの値段も

500円〜1000円ぐらいですので、そこまで高いわけではありません。

ドラムセットを買うよりはよっぽど安いです。

スタジオ練した時の覚えておきたいドラマーマナーについて、

ドラム講師がふわっと書いていきます。

ではいきましょー!

スナッピーは入れたら最後に抜く

スネアドラムの裏についてるジャラジャラしたやつ。

「スナッピー」と言います。

基礎練時は抜いていたりしますが(私はそう)、

曲の練習の時などはスナッピーを入れますね。

物によりますが、レバーみたいなのをカチッと持ち上げて、

スネアの裏面(スネアサイド)にくっついた状態にします。

入れたほうが「ジャッ!」みたいな音になってかっこいいです。

このスナッピー、練習が終わったらレバーを下げて抜いておきましょう。

入れたままだと、「次に入る方が困る」場合があります。

ドラマーさんだったらいいかもしれませんが、

他の楽器の方だった場合、音の振動でスネアが「サーッ」とか鳴ります。

例えばボーカルさんが練習してたら

「ん?なんかドラムの方から雑音がするな?」なんてことに。

その方がスナッピーの存在を知らなかったり、知っていても抜き方がわからないと

・店員さんを呼ぶ

・音の原因を探す時間がかかる

など、練習の邪魔をしてしまいますね。

基本的には入れ替えのときにスタッフさんが確認をしてくれますので、

入れっぱなしになっていることも少ないのですが、

スタッフさんだって忘れることはあります。

それを防ぐためにも、

「スナッピーは使ったら最後に抜く」癖をつけておくといいです。

ドラマーマナーのレベルが上がります。

また、バンド練中なども

「この曲は静かな歌いだしだから、ドラム叩く直前までスナッピー抜いておこう」

みたいな気遣いも出来るようになります。

スナッピー入れ忘れて叩き始めるのもドラマーあるあるですけどね・・・

ハイハットも最後閉じておこう

お次はハイハット。

開き具合は人によって違いますので、最初に調節しますよね。

これも使い終わったら最後に調節ネジ(ハイハットクラッチ)を緩めて

閉じた状態にしておきましょう。

理由はスネアを一緒で、雑音の原因になるからです。

ハイハットが開いた状態だと、音がその隙間に入り込んで

「ホワーン」みたいな音が出ちゃいます。

こちらもスタッフさんが入れ替え前に確認してくれますが、

ドラマーたるもの、自分で使ったものは自分でどうにかする癖をつけておきましょう。

ドラムは演奏中も間違っても自分でどうにかする楽器です。

その自分でどうにかする気持ちが演奏する上でも役に立ちます。

タムは外したら元に戻す

タムのセッティングは「1タム」「2タム」などありますが、

スタジオに置いてあるドラムセットは「2タム」なことが多いです。

バスドラムの上にタムが2つあるセットですね。

1タムに変える場合はタムを一つ外してセッティングを変えるわけですが、

「使い終わったら元の状態に戻す」のがマナー。

外したタムは最後にしっかりつけましょう。

高さ、位置まで正確に戻す必要はありませんので、

2タムの状態になっていれば大丈夫です。

ネジは締めすぎないで

セッティングするときに、いろんなネジを調節しますよね。

各楽器の高さ、角度を変えるものですね。

このネジ、「締めすぎ注意」です。

締めすぎると

・次の人が緩められない

・ネジが馬鹿になる

事があります。

たまにスティックで挟んで締める人がいますが、

あれは「緩める」手段であって、締めるのには向いていません。

私もネジが緩まない時にスティックで挟んで対応したりしますが、

締めるときは手で締めます。

ネジが馬鹿になるのが最悪ですね。

どんなに締めても締まらない・・・

セッティングが変えられなくなるのと、パーツを新調するかしかありません。

ネジの調子が悪いときは無理に締めないでスタッフさんに相談しましょう。

シンバルを思いっきり力でぶっ叩いてはいけない

理由は簡単。

割れます。もうパリッと。

シンバルは割れたら本来の力を発揮出来ません。

その度に買い換えていたら、スタジオさんは赤字です。

スタジオさんによっては割れたシンバルをそのまま設置して

「シンバルの音が気に入らないなら、自分で持ってきてね!」

なんて書いてあるとこもあるらしいですが、気持ちはわかります・・・。

「買い換えたその日に割れた」なんて、洒落になりません。

もうね、ほんと、割らないで欲しいの。

次に使う人もみんな困るの。

頼むよ・・・

シンバル割りまくってる人は自分で持ち込むか、

基礎練からやり直しましょう。

おそらく力み過ぎです。

シンバルを割る人は、スネアやタムのヘッドも凹ましたり破いたりする可能性もあります。

全然お財布に優しくないです。

鳴らすように叩ければ、滅多なことでは割れません。

もっと力を抜きましょう。

時間を守ろう

スタジオさんの多くは「5分前終了厳守」と書いてあると思います。

この時間は必ず守りましょう。

すぐ次に練習する人がいる場合、

スタッフさんはこの5分ですべての片付けを終われせなければいけません。

5分しかないので、

そりゃスナッピーを抜き忘れたりハイハットを締め忘れたりもしますよ。

片付けが遅れれば、後の練習の人に迷惑がかかります。

5分前になったら練習中であっても中断して、片付けに入りましょう。

バンド練してる方で「まだ演奏中だから!」

なんて5分前のランプが光っても演奏を止めない方がいますが、

後の方に迷惑です。

そういう人に限って自分が逆のことやられたら怒ってたりします。

過去のバンドメンバーでいましたよ・・・( ;´Д`)

自分はいいけど他の人はダメみたいな。

なんだかなぁ。

今まで私が会ってきた上手いミュージシャンは

そういったマナーを守る方が多いです。

そういう気持ちがいい演奏に繋がるんでしょうね。

まとめ

音楽を練習するのにあたって、

「マナー」も大切です。

スタジオさんも次に使う人も、

みんなが気持ち良く使えるようにしていきましょう。

ミュージシャン = 適当なやつ

なんて思われる事も多いですが、

マナーが悪い = 演奏も悪い

なんてイメーシにもつながってしまいます。

ミュージシャンだからこそちょっとしたマナーを気にしたいですね!

ではまた!(=゚ω゚)ノ