「ドラムの譜面が読めない!そもそも読み方が分からない!」
なんて方も多いです。
ドラムに限らず、譜面に対する苦手意識を持っているは結構いるものです。
実は私もまだそんなに得意じゃありません・・・。
ある程度ドラムの譜面を読めるようになるコツを、
あんまり譜面が得意じゃないドラム講師がふわっと書いていきます。
ジャンル的にロック、ポップス寄りです。
ご理解下さい。
ではいきましょー!
ドラムは譜面読めなくてもどうにか練習出来る
ドラムは他の楽器に比べて「ルール」が多いので、
読めなくても耳に頼ればどうにか練習出来たりします。
ビート、フィル、ビート、フィル、みたいなルールがあります。
同じ動きを繰り返したりとかもそうですね。
ジャンルにもよりますが、ルールを知っていれば耳コピしやすい楽器だと思います。
なので「まあ読めなくてもいっか」
とそのままにしている方もたくさんいます。
私も音楽の専門学校に通っていかながら、
どうにも譜面に対する苦手意識が取れずにそのままにしていたタイプです。
でもバンドをやっていたりすると、曲の作成時などで
「ある程度読めた方が便利だなぁ」と思う瞬間が来ます。
そんな時のために、ある程度は覚えておきましょう。
最初から完璧に読める必要はありません!
まずは「ある程度」から始めましょう。
譜面は外国語みたいなもの
譜面を覚えるのって、他の国の言葉を覚える感じに近いと思うんです。
例えば英語。
アルファベットがわからなかったら何にもわからないですよね。
でもアルファベットを覚えると、単語がなんとなくかけたり読めるようになったり。
単語がなんとなくわかってくると、文章が書けたり。
文章が書けるようになると、ちょっと喋れるようになったり。
必ず覚える時に順番があるんです。
何にも知らない状態からいきなり読み書きは出来ません。
これは譜面も一緒。
私もそうでしたが、「譜面が苦手」と思っている人は
・何がわからないかがわからないのに読もうとしている
場合があります。
あまり知識がないのに、
無理して最初から全部読もうとするから余計わからないんですね。
読もうとする前に、まずは少し知識をつける必要があります。
まずは譜面の場所を覚えよう
ドラム譜は音符の場所で楽器を書き分けます。
まずはこちらの画像を。
これがオーソドックスな譜面だと思います。
このように楽器の場所を譜面の場所で書きます。
なぜ「オーソドックスな」と言ったのかというと、
ドラムは譜面が少々アバウトなんです。
書く人によって若干場所が違ったり、書き方が違ったりします。
ですが上の譜面で覚えておくと、
書き方がちょっと違っても「なんとなく」わかります。
「なんとなく」でいいんです。そんなに固く考えすぎないようにしてください。
クラッシュシンバルなんかがまさにその部分で、
最初の2つの音符はどちらもクラッシュシンバルのサインです。
書き手によって変わることがありますが、
「×(バツ印)になんか手が加わってるやつ」と思えば大丈夫です。
ちなみに私はクラッシュを書くとき、
「×に丸を付ける」タイプなので、上の譜面だと2つ目の音符の形で書きます。
ただの×はハイハットなんですが、ライドシンバルに置き換えられることもあります。
その際は×の上に「ライド〜」とか「Ride〜」とか書いて
「ああ、こっからしばらくライドシンバルなんだな」とわかるように字で表記したりします。
ライドからハイハットに戻る際は、
やっぱり字で「ハット〜」とか「Hi-hat〜」なんて書いてあったりして、
「ああ、こっからハイハットに戻るんだな」とわかるようになってます。
結構アバウトですね!
なので「なんとなく」わかれば構いません。
スネア、ハイタム、ロータム、フロアタムでも音符の場所が違いますが、
「スネアを基準」に考えると覚えやすいです。
・スネアから一段上ならハイタム
・スネアから半分上で、線に被っていたらロータム
・スネアから一段下ならフロアタム
ですね。
ドラマーさんはスネアを叩くことが多いので、よく叩く楽器の場所を目印にしてあげるといいと思います。
そして最後にバスドラム。
一番下の段ですが、これだけ下から音符が生えてますね。
下から生えてる音符は「足を使う」と思っておきましょう。
難しい譜面で出てきますが、下から生えてる×は「ハイハットを踏む」サインです。
頭の隅にでも入れておきましょう。
なので、上からオタマジャクシが書いてあったら「手を使う」
下からオタマジャクシが書いてあったら「足を使う」サインです。
日本だと大体この表記が多いですが、国が違うとこの限りではなかったり・・・
そこはややこしいので、「まあ違うこともあるらしい」ぐらいは覚えておいて下さい。
まず最初に覚えたいのは、上記の譜面の音符の場所。
クラッシュの表記違いも含めて、「8個」覚えられればどうにかなります。
これが英語で言うアルファベットの部分ですね。
この8個から始めましょう。
音符の種類
お次は音符の種類。
今回は3つに絞ります。
4分音符、8分音符、16分音符ですね。
まずはこの3つを覚えましょう。
スネアとバスドラムを使って書いています。
譜面の書き出しに4/4なんて書いてありますが、
これは「4分音符が4つで1小節だよ」の印です。
「ふーん」ぐらいで構いません。
よく耳にしている曲の多くはこの4/4の曲です。
4分音符の形はオタマジャクシに棒が生えた形ですね。
8分音符、16分音符にはその棒から尻尾が生えます。
8分音符は尻尾が1本ニョロっと。
16分音符は尻尾が2本ニョロニョロっと生えます。
が、これで全部書くと読みづらい!ので、
その尻尾部分を4分音符の長さでつないであるのが最初の画像です。
8分は尻尾1本をつなぐので、つないである線が1本。
16分は尻尾2本をつなぐので、つないである線が2本になります。
つないだ方が、「何発区切りか?」がわかりやすくなるので、
同じ音符が続く場合は繋げて書いた方が見易いです。
(8分音符は4発区切りで繋げたりもします。)
4分音符は1小節に4発。
ちょうど「ワン、ツー、スリー、フォー」とカウントを入れる速さですね。
8分は4分の2倍細かくなります。
4分音符1発分の長さに2発入ります。
16分は8分の2倍細かくなるので、
4分音符1発分の長さに4発入ります。
ちょうどどれも4分音符でバスドラムも書いてあるので、
それを参考にしてみてください。
まずはこの3つのリズムを覚えましょう。
ロックやポップスなどは、この3つの音符で作られていることが多いです。
これが英語で言う単語見たいなものです。
ドラムは複数箇所同時に出てくる
上記の知識があれば、ドラム譜もある程度読めるようになってきます。
例えばビートパターン
今回出てくるのは
・ハイハット
・スネアドラム
・バスドラム
の3つです。
ハイハットは右手で叩くのがオーソドックスです。
なので、ドラマーさんは手が交差したようなフォームになることが多いです。
右手でハイハットを8発(8分音符)、左手でスネアを3発目と7発目に入れます。
下から書いてある音符はバスドラムでしたね。
なので、バスドラムは1発めと5、6発めにいれましょう。
途中に書いてあるニョロっとした「ひじき」みたいなやつはお休みマーク(4分休符)なので、とりあえず無視して構いません。
ほら読めた!(=゚ω゚)ノ
自然に出来るようになるには少し練習が必要ですが、
頭でわかっていれば時間の問題です。
このようにドラムは複数箇所が同時に出てくる事もありますが、
まずはバラバラにしてどこで何を叩くか?を考えましょう。
まとめて読もうとするから難しいんです。
右手がこれ。左手がここ。足がここ。みたいに、
1つずつ順番にやっつけていきましょう。
ビートも英語で言うと単語を覚えるような部分です。
リズム譜を覚えていくとフィルもわかるようになってくる
先ほどの4分、8分、16分を使ってフィルを叩いたりしますが、
その他にもリズム譜があります。
フィル部分は
「リズム譜の組み合わせと楽器の移動の組み合わせ」なことが多いですので、
まずはリズム譜を覚えていく必要があります。
4分8分16分と、16分が変形したリズム譜が読めるようになってくると、
いろんなフィルが叩けるようになってきます。
ビートとフィルをつなげて叩くのが、
英語で言う文章の部分ですね。
上記の知識を時間をかけて覚えよう
これまでの知識を、「時間をかけて」覚えるのが大切です。
1日かそこらで覚えようとしてはいけません。
英語だって、1日習ったからっていきなりスラスラ読み書きできないですよね?
それと同じです。
新しい言葉を覚えるのは時間がかかるのと一緒で、
譜面の知識もしっかりと時間をかけて理解していきましょう。
「ゆっくり確認すれば分かる」ぐらいの読譜力があるだけで全然違います。
いきなり完璧に読めなくていいんです。
のんびりやりましょう!
まとめ
譜面と聞くとなんだかすごい難しい感じがする!のは、知識がないからです。
何がわからないかがわからないまま読もうとせずに、
一つ一つゆっくり時間をかけて理解していくようにしてみてくださいね。
私もまだまだ勉強中。
最初から初見で叩けるわけないので、
焦らずにいきましょう!
ではまた!(=゚ω゚)ノ